にゃんころ黙示録

お風呂が好きなキモオタク

雑感 マクロスを観て思ったこと

超時空要塞マクロスの最終話で一条輝と別れてアイドルとしての道を歩み続けることに決めたリン・ミンメイは、Ζガンダムカミーユのプロトタイプなのではないか。リン・ミンメイは虚構と現実の対立を延命させる一方で、カミーユはそのイロニーの戯れを超え出て錯乱する。そういったカミーユ化したリン・ミンメイ=イロニーを超え出たアイドルというのはもうすでに定型化していて、たとえばそういうアイドル表象の一つがゾンビランドサガであり、推しの子におけるファンに刺殺される星野アイだったと言ってもいい。イロニーを保持するリン・ミンメイからカミーユ化するリン・ミンメイへ──このことはプラットフォームを背景にして、観客と演者の距離を限りなく0に近付けようとする現在のアイドル産業を予見していたものに思えてくる